もずや民芸館

もずや民芸館所蔵の作品をご紹介いたします。 kancho@mozuya.com

あけましておめでとうございます。

平成31年となりました。

 

今年は元号が変わります。

 

昨年は、『魔女の一撃』に苦しめられた1年でした。

 

体力の衰えと共に、健康の大切さを思い知らされました。

 

民藝運動としては、日本工芸館の機関誌『日本の民藝』に投稿を始めました。

 

民芸・工芸はもとより、日本の伝統文化は危機的状況にあります。

 

『日本的なものを見直そう』という気運はあるものの、それがねじ曲がった形で拡散し

 

しています。

 

『普段の生活の中に美を』というのが民芸の根本精神なのですが、その美意識が変質し

 

てしまっているようです。

 

世の中がこれだけ効率性・機能性だけを追い求める様になれば、致し方ないことなのか

 

も知れません。

 

しかし、本当に機能的なものは本来、美しいはずなのです。

 

染織の世界でも、まだまだ美しいものを生み出す力のある作家さんが少なからずいます

 

陶芸、漆芸なども、専門外ながら、いるような気がします。

 

『美しいものはこれだ!』などと、押しつける程、傲慢ではありません。

 

『私はこれ、きれいだと想うよ』

 

『こんなのを生活に採り入れれば、毎日豊かな気持ちで暮らせるんじゃないかな』

 

そんな気持ちで運動を続けていきたいと想います。

 

それは、モノもそうですし、コトでもあります。

 

美しいモノと共に、美しい行為、美しい習慣を再度、私達の生活に呼び戻したい。

 

それをお話しするためには、もちろん、自らが実践者でなければなりません。

 

美の実践者たるため、茶の湯者としての精進を一層本格的なものにしていきます。

 

私の座右の銘は『天は自ら助くる者を助く』と共に、

 

『率先垂範』であります。

 

楽しく、美しく、心豊かな『日本人の暮らし』をまず自ら実現し、その中からさらに

 

学びを深めて行けたらと想っております。

 

 

川村早苗作 首里花織帯 822114

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しばらくご無沙汰しておりました。

 

11月の長期巡業もなんとか無事に終え、今年も残すところギャラリー日吉での展示会を残すのみとなりました。

 

久しぶりに川村早苗さんの作品が入って来ました。

 

この作品は、川村さんが元々居た工房、『手織り工房いずみ』の作品を継承したものです。

 

手織り工房いずみ主宰の泉水弘子さんは、筆舌につくしがたい素晴らしい色を出す作家さんで、入ってくるやいなや、すぐに売れる様な感じの作品を作っておられました。

 

ところが、若くして急逝され、川村さんがそのあとを継がれたという経緯になっています。

 

川村さんは、泉水さんの作品を継承しながらも、現在は独自の作品を精力的に作っておられ、人気作家の1人です。

 

私と川村さんはもう長い付き合いになるのですが、制作上の考え方の違いから、しばらく疎遠になっていたんですが、久しぶりに復活ということになりました。

 

意志の強い作家さんであればあるほど、時として衝突することがあるわけですが、それが良い結果を招くこともあります。もちろん逆の場合もあってそれ以来絶縁状態になることもあるんです。

 

その理由と言えばまぁ、いろいろとあるんですが、私は私で、引けない部分もあるので、それで良いと想ってます。

 

さて、この作品ですが、これも泉水さんが作っておられた作品の延長線上にあるものです。

 

泉水さんの物とはやっぱり色は違うのですが、川村さんは技術がしっかりしているので安心して取り組める作品です。

 

 

入荷作品のご紹介815500-503

新しく入荷した作品をご紹介します。

永吉順子作 琉球びんがた帯です。

いずれも9寸の名古屋帯になります。

 

現在は髙島屋各店で巡回している『和宇慶むつみ・永吉順子 女流二人展』に出ていて、その追加として作った作品です。

 

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2点とも、『絹しな布』という生地に染めてもらいました。

長野県の丸茂さんに別注した生地です。

しな布ではなくて、絹でしな布風に織り上げたしゃり感の非常に強い生地です。

この生地に染めますと、顔料の食い込みも良く、透明感が出るので好んで使っていたのですが、この2本で生地を使い切りました。

 

丸茂さんももう作ってないみたいなので、これで最後の作品になります。

 

染の方は藍型風ですが、紺色の顔料の濃淡で彩色してもらいました。

上は椿、下はポインセチアをモチーフにした文様です。

 

生地にハリがあるので、お太鼓もきれいに決まって、人気のある作品です。

 

透けるので夏物か?と想われがちですが、しな布自体が夏物ではないので、基本的には冬物、袷用ということですが、夏に締めたいな!と想われたら締められてもまったく問題ないでしょう。

 

 

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真綿の柔らかい紬地に淡彩に染めてもらいました。

力強い彩色が永吉さんの持ち味なのですが、これはちょっと優しい感じで。

その柔らかさを演出するために真綿の帯地を使っています。

ほぼ、狙い通りにあがった作品となりました。

 

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生地は玉糸を交えて織った、比較的プレーンな紬地の帯です。

同系の濃い色で影のようになっている部分は『おぼろ型』をおいています。

 

よく見るとたいへんシンプルな図案なのですが、このおぼろ型が単調さを消していますね。スカッとした良い作品だと想います。

 

この静けさに少しポイントをくわえるために玉糸の入った生地を使っています。

ところどころ、地色の溜まりができて、変化が出ています。これも良い味になっています。

 

永吉さんへの注文はちょっと久しぶりだったんですが、かなり腕を上げていましたね。

色がとてもキレイになっています。

 

もうそこそこのご年齢ですが、まだまだ伸びると想いますね。

 

 

 

展示会のご案内

早いもので、もうすぐ9月です。

 

そろそろ展示会のご案内を。

 

10月5日(金)〜7日(土)

日本工芸館

 

www.nihon-kogeikan.or.jp

 

 

 

12月9日(土)、10日(日)(決定しました!)

ギャラリー日吉

http://www.geocities.jp/galleryhiyoshi/

 

 

で開催します。

 

二つとも恒例の展示会になりましたが、今回から椰子の実掲載の作品も展示します。

 

 

あと、高島屋での首里織・紅型 女流二人展』も、もうすぐ始まります。

 

9月6日(水)〜11日(月) ※最終日は午後5時閉場

髙島屋日本橋店7階呉服サロン

www.takashimaya.co.jp

 

9月20日(水)〜26日(火) ※最終日は午後6時閉場

横浜髙島屋7階呉服売場

 

www.takashimaya.co.jp

 

首里織は和宇慶むつみさん

 

紅型は永吉順子さん

 

お二人とも、長らくお付き合い頂いてる作家さんで、この展示会に出品される作品はすべて弊社からのものです。

 

和宇慶むつみさんは、宮平工房から独立された当初からのお付き合いで、祝嶺先生からのご紹介でご縁を頂きました。いまやもうすっかり売れっ子作家さんですね。髙島屋さんの上品会にもここ数年毎回入選され、好成績をあげられていて、私もプロデューサーとして鼻高々にさせてくれる作家さんです。

 

永吉順子さんは、私が沖縄に行き始めた頃、紅型をやってくれるひとがいなくて、亡くなられた泉水弘子さんのご紹介でお付き合いを始めさせて頂いた作家さんです。もうかれこれ20年になりますね。もういまでは一番長い付き合いです。確かな技と、溢れる気迫。問屋嫌いで、うちが唯一取引のある問屋なんです。とっても気の合う方で、私とは『お遍路友達』でもあります。

 永吉さんは9月9日(土)、10日(日)は日本橋店の店頭に来られますから、是非会いに行ってください。

 

髙島屋さんでは他の店舗にも巡回するそうですから、正確に分かり次第、ご案内いたしますね。

 



 

 

 

 

 

高島屋巡回展『和宇慶むつみ&永吉順子 女流2人展』

この秋から高島屋グループで『和宇慶むつみ&永吉順子 女流2人展』の巡回展が始まります。和宇慶さんは首里織、永吉さんは琉球びんがた。お二人とも長いお付き合いを頂いてる作家さんで、巡回展も新作も含め100%弊社の所蔵作品をお出しします。
日程は
9/6−11   高島屋日本橋
9/20−26  高島屋横浜店
10/15ー   高島屋大阪店
10/23−26 高島屋京都店
での開催が決定しております。
一般公開とクローズのと、2種類の展示会がありますので、詳細は開催店にお問い合わせください。