川村早苗作 首里花織帯 822114
しばらくご無沙汰しておりました。
11月の長期巡業もなんとか無事に終え、今年も残すところギャラリー日吉での展示会を残すのみとなりました。
久しぶりに川村早苗さんの作品が入って来ました。
この作品は、川村さんが元々居た工房、『手織り工房いずみ』の作品を継承したものです。
手織り工房いずみ主宰の泉水弘子さんは、筆舌につくしがたい素晴らしい色を出す作家さんで、入ってくるやいなや、すぐに売れる様な感じの作品を作っておられました。
ところが、若くして急逝され、川村さんがそのあとを継がれたという経緯になっています。
川村さんは、泉水さんの作品を継承しながらも、現在は独自の作品を精力的に作っておられ、人気作家の1人です。
私と川村さんはもう長い付き合いになるのですが、制作上の考え方の違いから、しばらく疎遠になっていたんですが、久しぶりに復活ということになりました。
意志の強い作家さんであればあるほど、時として衝突することがあるわけですが、それが良い結果を招くこともあります。もちろん逆の場合もあってそれ以来絶縁状態になることもあるんです。
その理由と言えばまぁ、いろいろとあるんですが、私は私で、引けない部分もあるので、それで良いと想ってます。
さて、この作品ですが、これも泉水さんが作っておられた作品の延長線上にあるものです。
泉水さんの物とはやっぱり色は違うのですが、川村さんは技術がしっかりしているので安心して取り組める作品です。